おそらく前回の作業で「なんてダメ人間なんだー!救いようがないじゃないか!」と嘆いて「無理だ」と投げ出したくなった人も多いかと思います。
まさに私がそうでした。
「これが出来ない、あれも出来ない、やっぱり私ダメ人間だー」って考えてたら、自己嫌悪に陥って当然ですよね。
でも重要なのは、「どうやったら」今までの堕落した生活を少しでもいいから変えられるか。自分がいかにダメ人間かを痛感することではないんです。
そこで次にポイントになってくるのが、「ダメなとこもいっぱいあるけど、こんな私にも今できていること」を見つけて深掘りすることです。
誰だって1つぐらいは得意なこと・好きなこと・苦じゃないことはあるはず!
それに目を向けましょう!そこにこそ、ダメ人間脱却のヒントがあります。
私の唯一誇れる「できる」こと
突然ですが、私は一人暮らしながら毎日湯船に浸かっています。
その時、下記の一連の作業をしています。
- お湯をはる
- 入浴する
- お湯を捨てる
- 浴槽を掃除する
これ全部ワンセット。
このことを、同じように一人暮らししている友人たちに話したらかなりビックリされました。
友人1
一人暮らしなのにお湯ためてるの?しかも毎日?!
友人2
私、シャワーで済ませちゃうわー
友人1
え、しかも、お風呂終わったら湯船毎回すぐ洗うの?
友人2
すごいわ、尊敬する。私できない
私
???!!!
なんと、ダメ人間の私が褒められた!?
毎日当たり前のようにやっていることで、もはや考えずにこなす流れ作業のようなこの行為が、他の人から見るとすごいことだったようです。
ダメ人間の私にもありました、人に「すごい」と褒められる「できる」こと!
私が毎日入浴するようになったわけ
私が日常的に入浴するようになったのも、実は紆余曲折ありました。
シャワーで済ませがちな一人暮らし
あれは一人暮らしを始めたばかりの頃。
実家では気付いたらお風呂のお湯が沸いてるから、何も考えずに入り、そしてお風呂の掃除も誰かがやってくれる。入浴はそんなに苦じゃなかった。
が、一人暮らしとなると、お湯ためるのも掃除するのももちろん自分。
めんどくさいし、水道代も気になるし、私もシャワーで済ませていました。
(ちなみに、一人暮らしだと、お風呂の大きさにもよりますが、毎日湯船溜めても水道代ほぼ変わらないです。)
しかしそこで問題が発生しました。
※注意:私はお風呂は夜に入りたい派。メイクはお風呂で落としたい派
手軽なシャワーが引き起こす問題
お湯を溜める必要がないから、シャワーは思い立った時にいつでも入れる。故に、こんな葛藤が毎晩繰り返される。
- 「このテレビ終わってから入るか」
- 「あ、この番組も見たかったんだ」
- 「うわ、こんな時間だ。シャワー浴びようかな」
- 「あー、でももう眠いこのまま寝たい」
- 「しかも、今からシャワー浴びて髪乾かしたら超遅くなるじゃん」
- 「えー、じゃあもうシャワーは明日の朝でいっか」
- 「あ、でも待って、メイク落とさなきゃじゃんーー。でももう起き上がれない。。。」
頑張って起き上がって洗面所でメイクを落とす日も稀にあるけど、大抵メイクしたまま寝ちゃうパターンがお決まり。
でも、メイク落とさずに寝るのが一番お肌に悪いんです。これはどうにか改善しないと!と考えました。
全てはメイクを落としてから寝るために!
自分にもできそうな方法を考えてみる
「どうやったらできるかな?」を順を追って考えてみます。
↓
なので毎日夜にお風呂に入るようにする必要があるな
↓
しかしシャワーで済ませようとすると、「いつでも入れる」のが仇となり、「朝でいいや」になっちゃう
↓
え、つまり、シャワーで済ませようとする限り、私は夜にお風呂に入るのは難しい?
↓
シャワーがダメとなると、こ、こ、これは、まさかもっと大変そうな入浴をしろってこと?!
↓
でも確かに、お湯を溜めれば、せこい私はお湯がもったいなくて絶対お風呂入るわ
しかも、せっかく溜めたんだから、冷める前に入ろうとして「あとでいいや」がなくなりそう(お風呂に追い焚き機能がないのがむしろ奏功?!)
そう、ここで生きてくるのが前回気づいた私の怠け癖のパターン。
私は「あとでやろう」と先延ばししがち。逆に追い込まれれば、やらざるを得ないので、できる。だから先延ばしできない状況を生み出せばいいんじゃないか?お湯溜めちゃえば、追い込まれてお風呂入る!と気付いたわけですね。
いざ、入浴大作戦!
自分の特徴を踏まえて導入しただけあり、苦痛に感じることなくすんなりと入浴できました!
しかも、やっぱり湯船に浸かると気持ちいいし、疲れも取れるし、いいこといっぱいで、続けたくなる。
準備がいらないのでどのタイミングでもはめ込める「シャワータイム」と違い、それなりの準備と時間がかかる「入浴」は、むしろ一つのイベントとして私の中で成立し、「10時からテレビ見たいから、それまでにお風呂済ませよう」という風に逆算するようになりました。
結果、私にバッチリはまり、見事「毎日湯船に浸かる」ようになり、メイクも落としてから寝られるようになったのです!
継続させるためのサイクルの総仕上げ
そして、総仕上げとして「お湯を抜いたら、その場ですぐ洗う」という作業を最後に加えました。
次の日の入浴のハードルをより下げるため、浴槽の掃除を済ませておいて「すぐお湯を張れる状態」を作っておくことで、「毎日湯船に入る」というサイクルが完成したのです。
しかも、すぐ洗うと掃除も楽だし。
できることに目を向ける重要性
ダメ人間脱却を考えると、やっぱり「出来ていない」ことに目を向けがちですが、小さくていいから「出来ること」をちゃんと意識することが本当に大切です。
理由は、
- 自分にもできる!と希望が持てる
- 継続しやすくリバウンドしにくい方法が見つかる
から。
- 出来ていないこと=0
- できていること=1
とした時、0である出来ないことに1掛けても100掛けても1万掛けても、0です。
できる素質がない部分だから、何をしても無駄ってことになります。辛いだけです。
一方、1である出来てることは、掛けたら掛けた分だけ大きくなります。
大きくても小さくても、「できる」可能性がきちんとあるから、やった分だけ何かしらの手応えがある。
そうやって今の自分にできることを広げていく方が絶対にうまくし、辛くないです。
できることの見つけ方
これが意外と難しいですよね。
特にダメ人間の人は「自分なんて。。。」って思ってるから、自分にできることがあるなんて想像もしてなかったりします。
しかも、他人から見て「出来てる」ことって、自分では「当たり前」と思っていることだったりするから、余計気付きにくい。そう、私の毎日の入浴のように。
今まで人から褒められたけど「どうせお世辞でしょ?」って流していたことはありませんか?もしかしたらそこにヒントがあるかも!
あとは、よくあるアドバイスは、「家族や身近な友人に自分のいいところを聞いてみる」だけど、ダメ人間な人々はそういうのちょっと抵抗ありますよね?笑(少なくとも私はそうです)
なのでそれは言いません。笑
他の方法としては、「自分の好きなこと」を考えてみる。
今好きなことでもいいし、それがないなら、昔好きだったこと。
好きだったが故に、「あんなこと出来ちゃったなー!」ってエピソードないですか?
超引きこもりで外出なんてしないけど、大好きなゲームの発売日には始発で電気屋さん行って並びます、とか、そういうのでいいんです!
例えば、「いくら目覚ましかけても起きれない」という人がいたとします。
目覚ましの数を増やしたり、止めるのに苦労する目覚まし時計を導入したり、色々試したけどダメ。
それって、解決方法は目覚まし時計の工夫じゃないのかも?
例えば無類の白米好きだった場合は、起きたい時刻に炊飯器のタイマーをセットして、その時間に1つ目覚ましも用意しておく。
目覚ましが鳴って起きると、炊きたての白米のいい匂いがしてくる。
大好きな白米、炊きたてを食べたいに決まってる!そしたら苦労しなくてもすぐベッドから飛び出せると思います。
この場合は、「大好きなもののためなら苦じゃない」性質を利用したわけですね。
好きなこととできることは親和性があるので、こうやって紐解いていけば光が見えるかも。
些細なことでいいから、1つ「自分にも出来ること」を見つけてみましょう!
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